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鍼灸いちご治療院 鍼灸師・八幡太郎 執筆・監修

鍼灸いちご治療院 TEL.03-5876-8989

〒133-0051 東京都江戸川区北小岩6-35-19


陰部の不快感の原因

陰部の違和感 【鍼灸師が執筆・監修】

陰部に違和感がある女性女性に起こりやすい陰部の違和感や不快感について、原因や改善するための方向性を鍼灸いちご治療院が解説しています。

原因不明の陰部の違和感に悩み、いくつもの病院を渡り歩いてきた方にとって、問題解決の糸口になるかもしれません。
陰部の違和感と一口に言っても、症状には個人差があり一様ではありません。股下に物が挟まっているような感覚や、内臓が脱出するような感覚、虫がはっているような蟻走感、痛み、痺れ、痒み、感覚の鈍麻など症状の現れ方は人それぞれです。

原因はいくつか考えられますが、命に関わるような重篤な疾患であることは稀です。しかし、陰部に違和感や不快感が存在すると、行動が制限され生活の質は著しく低下します。

このページでは、腰や臀部に問題があることで起こってくる陰部の違和感について、鍼灸いちご治療院での施術の実例も交えて解説しています。下記の項目で構成しています。
鍼灸いちご治療院 院長・鍼灸師 八幡太郎このサイトは鍼灸いちご治療院が運営しています。

記事については医療系国家資格である鍼灸師の八幡太郎が執筆・編集・監修しています。

一般的な原因

陰部に違和感や不快感をもたらしているのは、多くの場合には婦人科系や泌尿器科系の疾患であることが殆どです。男性にも陰部付近の不快感を訴える方はいらっしゃいますが、陰部の不快感は女性に多く見られます。

一般的な原因としては、性感染症、骨盤臓器脱、脊柱管狭窄症などの腰部の問題などが考えられます。

性感染症による違和感

性感染症を起こす細菌の画像陰部に起こる違和感で、まず第一に疑う必要があるのは、性感染症が原因となっている疾患です。
性感染症の中でも外陰部に痛みや痒みなどの症状が起こる疾患を、いくつかピックアップします。

カンジタ

体内に常在菌として存在するカンジタと呼ばれる真菌によって、免疫力低下や体調の変化があった時などに発症します。常在菌によるため、性行為を伴わない場合でも発症します。

圧倒的に女性の発症率が高く、外陰部が腫れたり痒みといった症状として現れます。

軟膏の塗布や膣洗浄といった治療で、1〜2週間程度で治癒します。

トリコモナス

トリコモナス原虫の感染によって、7〜20日程してから発症します。感染が起きやすい疾患で、感染経路は性行為だけとは限らずトイレの便座などからも感染します。

女性では外陰部の灼熱感や痒み、おりものが増えるといった症状がみられます。男性では排尿時に軽度の痛みが表れることがありますが、無症状で感染に気付かないこともあります。

内服薬の服用と軟膏の塗布によって治療します。

性器ヘルペス

ヘルペスと呼ばれるウィルスに感染し、3〜7日程の潜伏期間を経過した後発症します。

ヘルペスに感染すると、体内からウィルスをなくすことはできません。そのため、再発を抑える治療を施さない場合には免疫力の低下などに伴い再発を繰り返します。

感染者には外陰部に痛みや痒みを伴う多数の水疱ができます。この水疱に接触することによって感染します。

クラミジア

クラミジアは、クラミジアトラコマティスと呼ばれる病原菌に感染し、7日から最大30日程度の潜伏期を経過した後に発症します。

感染者との粘液接触によって感染するため、性器だけでなく咽頭部にも発症します。

クラミジアは男女共に症状に乏しい場合もありますが、男性は尿道にムズ痒さを感じることがあります。女性はおりものが増えたり、下腹部の痛みや重だるさを感じることがあります。

ジスロマック、クラシッドなどの薬剤の服用で2〜3週間ほどで治癒します。
以上のような性感染症でなくても、過度な性行為などで粘膜に微細な傷がつき、ブドウ球菌、連鎖球菌、緑膿菌といった化膿性菌に感染することでも、炎症や痛み、痒み、物が挟まったような感覚といった症状が現れることがあります。
ここまでに挙げたことが当てはまるようでしたら、泌尿器科、婦人科、性病科などの受診をお勧めします。感染症であることがはっきりしたら、キチンとした薬の服用で、陰部の不快感や違和感といった症状は消えていきます。

陰部の違和感の原因として次に考えられるのは、内臓が下垂することによって発症する骨盤臓器脱です。

骨盤臓器脱による違和感

骨盤臓器の画像骨盤臓器脱は主に中年期以降の女性にみられる疾患です。加齢により骨盤底部を支える骨盤底筋群や靭帯などが、病的に緩んでしまうことで発症します。他、出産に伴い、骨盤底筋群や靭帯を損傷してしまう事がきっかけになることもあります。

骨盤臓器脱とは?

骨盤内に存在する子宮、膣、直腸、膀胱といった臓器が本来あるべき位置から下垂してしまい、膣口から脱出してしまう状態です。

多産婦は骨盤底筋や靭帯が緩みやすくなるため発症しやすくなります。また、太っている方や日常的に重いものを持つ機会が多い方は、腹圧が掛りやすいため発症しやすくなるとされます。

骨盤臓器脱の症状

初期症状は、膣に何か降りてきているような感覚がしたり、膣口が体内から圧迫されているような感覚が生じます。また、膣口から触れると腫瘤のような塊りに触れます。

症状が進行すると、常に股下に物を挟んでいるような違和感を感じ、尿や便が出にくくなります。

骨盤臓器脱は命に関わる病気ではありませんが、その症状は不快で生活の質が著しく低下します。

骨盤臓器脱の治療

根本的な治療は手術になります。薬は全く無効で、手術によって臓器の下垂を食い止めることのみで治癒します。

脱出が軽度の場合には、対症療法としてリング状のペッサリーで子宮口が広がらないようにする方法もあります。ただし永久的なものではなく、数カ月おきの定期的な交換が必要になります。

手術では1〜2週間ほどの入院が必要です。保険適応の疾患ですが、費用は20〜25万円程必要です。
骨盤臓器脱は手術によってのみ治る疾患です。術後3か月後までは3キロ以上の物を持たないことが推奨されています。また、腹圧を上昇させないために便秘への対策も必要になります。

股下に常に物が挟まっているような感覚を自覚しているようでしたら、婦人科の受診をお勧めします。
性感染症や骨盤臓器脱の他、陰部の不快感の原因として考えられるのは、腰の問題が反映して症状が起こっている場合です。

脊柱管狭窄症など腰部疾患による違和感

脊柱管狭窄症の模式図陰部に違和感や不快感をもたらす原因として、腰の問題も検討する必要があります。

背骨には脊髄を通すための穴が存在し、その穴が積み重なったものを脊柱管と呼びます。
腰椎変性すべり症の模式図脊柱管の中には脊髄が走行していますが、脊髄は腰椎1〜2番で終わり、腰椎の部分には馬尾神経と呼ばれる末梢神経の束が存在しています。

この馬尾神経が、
脊柱管狭窄症腰椎変性すべり症などで圧迫や絞扼を受けると、その物理的影響を受けた神経の支配領域に、痛みや感覚の違和感といった症状として現れます。
脊柱管狭窄症や腰椎変性すべり症などで馬尾神経に問題が起こると、以下のような症状が現れます。

脊柱管狭窄症の症状

  • 歩くと500mほどで痛みやしびれが現れ歩けなくなるが、背中を丸めて休んでいると再び歩ける。
  • 自転車ならば痛みが出現する事はほとんどない。
末期症状
  • 100〜200mほど毎に休まなければ歩き続けることが困難。
  • 尿が出にくい。残尿感がある。尿や便の失禁がある。
  • 自転車のサドルに当たる部分や陰部の感覚がおかしい。
  • 脚にまで及ぶ痛みがあり、痛みで睡眠も妨げられる。

腰椎変性すべり症の症状

  • 前屈姿勢で痛みが出る。
  • 後屈動作でも痛みが出る。
  • 同一姿勢から次の動きに移る時に痛む。
  • 40代以上の女性である。
  • 60代以上の男性である。
  • 自分で腰の背骨を触ると、ポコッと落ち込んでいる部分がある。
  • 牽引治療はそのときは良いが、後で症状が悪くなる。
末期症状
  • 100〜200mほど毎に休まなければ歩き続けることが困難。
  • 尿が出にくい。残尿感がある。尿や便の失禁がある。
  • 自転車のサドルに当たる部分や陰部の感覚がおかしい。
  • 脚にまで及ぶ痛みがあり、痛みで睡眠も妨げられる。
神経根と馬尾神経の解剖図以上のように馬尾神経が影響を受けると、神経の支配領域の脚や陰部などに特異的な痛みや痺れ、感覚の違和感などが起こります。このような感覚の違和感は、脊柱管狭窄症や腰椎変性すべり症に限らず、椎間板ヘルニアや腰椎圧迫骨折などでも、馬尾神経に物理的な圧迫などが加わると感覚の違和感や不快感は起こりえます。
椎間板ヘルニアの模式図但し、椎間板ヘルニアでは髄核の脱出が左右どちらかに偏って起こることが多く、その場合には馬尾神経ではなく神経根の障害が起こります。

中心性ヘルニアであった時には馬尾神経障害が起きやすくなります。
陰部の違和感や不快感の原因としては、陰部周辺の皮膚や粘膜の炎症などが考えられ、そのような場合には市販されているフェミニーナ軟膏などが効果的かと思います。市販の軟膏などで症状が軽減しない場合、上記までに挙げた3つの原因が最も当てはまりやすいかと思います。

陰部の違和感は婦人科、泌尿器科、整形外科といった領域をまたぐ症状です。しかし、これらの領域を横断的に調査した報告書が存在しません。また、陰部という羞恥を生じる部位の症状であるため、正確な統計をとることは難しいものと思われます。

そのため、どれほどの割合がこれまでに挙げた例に当てはまるのか、正確なことは解りませんが、おそらく陰部の違和感の95%までは上記までの疾患群に納まると考えて良いかと思います。

残りの5%、病院では原因が判明しなかった陰部の違和感について、次の項目で解説しています。【原因不明の陰部の違和感や不快感】が鍼灸いちご治療院での施術の対象となります。

原因不明の陰部の違和感や不快感

陰部の違和感や不快感は、多くのケースでは前項までに挙げた性感染症、骨盤臓器脱、脊柱管狭窄症などの疾患による馬尾症状といった原因であることが殆どであると考えられます。

しかし稀に、病院では原因を発見することが出来ない、陰部の違和感をもたらす状態が存在します。このような、病院では原因不明となってしまう陰部の違和感や不快感を症状としてお持ちの方は、原因を求め数多くの病院を渡り歩いています。このような方が鍼灸いちご治療院にもお越しになります。

病院での検査では血液検査やMRI、CT,X線写真、超音波といった画像検査、細菌培養検査などが行われます。これら高度先進医療機器を用いてもその原因を特定できないのは、多くの場合に軟部組織の機能不全に原因があると鍼灸いちご治療院では考えています。

筋肉や筋膜、靭帯といった軟部組織に起因している陰部の違和感は、機能不全であるために画像上では問題を発見できず、血液検査でも異常を発見できません。

あなたがお悩みの陰部の違和感や不快感が、どこの診療科目を受診しても原因を特定できなかった場合、軟部組織の機能不全が原因で陰部神経に問題が起こっている可能性もあります。

陰部神経に問題が起こる理由

骨盤の神経 / 解剖図陰部の感覚は、骨盤の仙骨から出てきた第2〜5仙骨神経が合流し陰部神経となり、肛門から性器周辺、内股の部分の知覚を支配しています。

この陰部神経が骨盤領域で圧迫、絞扼、摩擦、癒着などの物理的影響を受けると、肛門や性器周辺の違和感、不快感の症状が現れます。
下肢デルマトーム図脊柱管狭窄症などで腰椎部分の馬尾神経が圧迫などの物理的影響を受けることでも、陰部の違和感の症状が現れることがありますが…

腰椎部で馬尾神経に障害が起きた場合には、『陰部のみに症状が止まるのは稀』で、多くの場合には脚に強い痛みや感覚障害が起きます。
症状が図のS4〜5の領域のみに止まっていて、MRIなどの画像診断でも腰部に異常が発見されなかった場合、臀部の筋肉や靭帯が機能障害を起こし、陰部神経が圧迫、摩擦といった物理的刺激を受けていることが考えられます。また神経と筋肉や靭帯などの軟部組織が癒着を起こしても違和感などの症状が起きます。
臀部の筋肉 / 解剖図臀部は狭いエリアに多くの筋肉が存在します。

脚に向かう坐骨神経や、このページで問題となっている陰部神経は、これらの筋肉群の狭い間隙を縫うようにして走行しています。
そのため、これらの筋肉が固く短縮してしまうと、陰部神経や坐骨神経をダイレクトに圧迫・摩擦し、陰部の痛み、痺れ、違和感といった症状となって現れると鍼灸いちご治療院では考え、症状を改善するために鍼灸の施術を行っています。

なぜ、原因不明となってしまうのか?

腰の筋肉 / 解剖図陰部に不快感をもたらしている原因は、直接的には臀部の筋肉や筋膜、靭帯といった軟部組織が問題を起こした事に起因しますが…

その遠因には、腰部の筋肉群の不均衡が存在していることが多くみられます。
運動連鎖の模式図腰と臀部は一体不可分の関係にあり、腰の問題は臀部に波及し、臀部の問題は腰に波及するという関係にあります。

このようなことが起こるのは、腰部に存在する胸腰筋膜を介した、クロスする運動連鎖が起きるためです。
腰と臀部に起きる運動連鎖については、胸腰筋膜性腰痛腰の中心の痛みのページで解説しています。参考にしてみてください。

陰部に不快感を感じている方は多くの場合、日常的に臀部や腰にも重だるさや鈍痛などの症状を抱えていることが殆どです。これは腰の筋肉群が機能不全を起こしている状態です。

脊柱管狭窄症や腰椎変性すべり症などのように、腰に物理的変形が起きている疾患を除外することが前提になりますが…

様々な診療科目を受診してきても、あなたがお困りの症状の原因が不明だった場合には、下記のようなことが身体に起きている可能性があります。

つまり…

1.
陰部に起きている違和感や不快感といった症状は、陰部神経に圧迫や摩擦、癒着などが起きた結果として生じている現象であり…。

2.
その陰部神経を刺激する原因となっているのは、臀部の筋肉や筋膜、靭帯といった軟部組織が機能不全を起こしているためです。

3.
そして、臀部の軟部組織が機能不全を起こす遠因は、腰部の筋肉群との連携が上手くいかず、スムーズな運動連鎖に支障が起きていることに起因します。
この一連の流れは、腰や臀部に物理的変形などが起きている訳ではなく、腰や臀部を構成する組織が機能不全を起こしている状態です。

機能不全であるために、MRI、CT、単純X線写真といった画像検査では原因を特定できません。また、血液検査にも異常な数値は現れません。
いくつもの病院を巡っても、陰部の不快感の原因が特定できていない場合、これまでに解説した事象が起こっている可能性があります。

実際の施術例

この項目では、鍼灸いちご治療院で鍼灸の施術を受けられた、お二人の患者さんの例を挙げて、鍼灸いちご治療院の鍼灸師である八幡太郎が、原因不明の陰部の違和感や不快感に対するアプローチ法を解説します。

Aさんの症例

Aさんの写真Aさんは17年間も陰部周辺の違和感と不快感に悩まれてきた50代の女性です。

3年ほど前から症状が悪化して日常生活にも支障をきたすようになり、一人での外出も困難な状況になった方です。

初診時の症状

  • 肛門と膣周囲の不快感
  • 腰、骨盤周辺の重だるさ、鈍痛、動きの悪さ
  • 歩行困難
17年前から不快感の症状はあったそうですが、3年前から症状が酷くなり、寝ても覚めても、何をしているときでも陰部に不快感があり、ここ数年はあまりの不快感に『頭がおかしくなりそう。』な程となっていたそうです。

その感覚は、ビリビリするような、常に物が挟まっているような、内臓が落ちてきそうな感覚だったそうです。

股下にそのような感覚が存在するため歩行にも支障が出てしまい、お一人での外出が困難な状況にあり、外出にあたっては御主人による送り迎えを必要としていました。

なにしろ17年間も不快な症状に苦しまれてきた方ですから、あらゆる治療法を経験されています。整形外科に始まり、婦人科、泌尿器科、整体、鍼治療、運動療法などなど、およそ治療と呼ばれるものは全てと言って良いくらいです。

最終的にはどの病院でも原因をつかむことが出来ず、『心の問題です。』、『気のせいです。』と言われるようになってしまい、心療内科での治療を勧められるようになったそうです。
Aさんの腰のMRI画像AさんのMRI画像です。加齢による若干の影響が診られるものの、ほぼ問題のない腰の状態です。脊柱管の空間も十分に保たれています。

MRIの他、CT,単純X線画像もお持ち頂きましたが、どの画像からも
構造上の問題を発見出来ませんでした。

確かにこれでは、病院では打つ手がない状態です。
婦人科の疾患も否定され、整形外科でも、他の診療科目でも問題がないと言われ、Aさんは絶望の淵に立たされたそうです。

そして、あらゆる治療を受けてきたそうですが、どんな治療や薬治を受けても、陰部の不快な症状が軽減することはなかったそうです。

このような経過を経て、鍼灸いちご治療院にお越しになりました。

陰部の不快感に対する施術 1

腰部に鍼を刺している様子まず、腰の柔軟性を取り戻すため、腰椎周辺に密度高く鍼を刺します。

腰部の筋肉群が機能不全を起こしていると脊椎の可動性が低下し、二次的に臀部の筋肉群を緊張させてしまいます。
仙腸関節に鍼を刺している様子次に仙腸関節面へ、こちらにも密度高く鍼を刺していきます。仙腸関節は可動性が小さな特殊な関節ですが、この関節の可動性低下も臀部の筋肉群の緊張を招きます。仙腸関節については見えない腰痛の引き金のページで解説しています
臀部に鍼を刺している様子そして、一番重要になる臀部への刺鍼です。

中臀筋、梨状筋、上・下双子筋、内閉鎖筋、仙結節靭帯といった部位に確実に鍼を届かせます。ここに至るまでに鍼数は100本を超えています。
太腿裏面に鍼を刺している様子さらに、太腿裏面も施術ポイントとなります。太腿裏面の半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋といった筋肉は、腰の筋肉と運動連鎖の関係にあり、これらの筋肉群が問題を起こすと、仙結節靭帯と呼ばれる骨盤を支える靭帯が緊張するためです。

最も大切なポイント

ここまでの施術ポイントが、陰部の違和感を改善するために必要なポイントになります。

ここから先のアプローチ法こそが鍼灸いちご治療院の施術の最大の特徴であり、上記までに挙げた施術ポイントの効果を引き出すためには、欠くことが出来ないアプローチ法です。

上記までのポイントに鍼を刺しただけに止まり、そのアプローチ法を外してしまうと施術の効果は殆どなく、満足いく結果を引き出すことが出来ません。
企業秘密のイメージ写真最も大切なアプローチ法については、残念ですがWebでは公開できません。

試行錯誤の末に完成した、他には存在しない鍼灸いちご治療院独自の施術テクニックであるためです。
Aさんの場合には、第1回目の施術から効果がみられました。初回の刺鍼中には反応がみられ、『あ、いま症状が消えています。もっと早くこの施術を受けたかったです。』との言葉を頂戴しました。

以下はAさんの手記です。
患者・Aさんの手記1患者・Aさんの手記2

Bさんの症例

B村N代さんBさんは40代後半の方です。一年半ほど前から、陰部や肛門付近に違和感や不快な感覚が現れるようになりました。

婦人科や肛門科を受診されていますが、そちらでは異常を発見されませんでした。

初診時の症状

  • 陰部や肛門付近の違和感・不快感、痛み
  • 症状が起きるため座位や、階段の昇降が困難
Bさんの症状は、一年半ほど前の肛門付近の違和感から始まりました。その後、女性器周辺にまで違和感や不快感の症状が広がり、肛門科を受診されています。肛門科で痔疾や他の病変の検査を受けていますが、こちらでは原因らしい原因が発見されていません。

症状が陰部にまで及ぶようになり婦人科も受診されMRIによる画像診断を受けています。骨盤臓器脱や女性器疾患の検査を受けられていますが、婦人科領域の疾患は否定されています。

さらに別の肛門科を受診し、陰部神経痛という診断を受けました。こちらでは痛み止めの薬や、ステロイドによる治療を受けていますが、症状が変化することはありませんでした。

その後、発症から1年ほどして他院で鍼治療を受けたことで転機が訪れました。そちらの鍼灸院で半年ほど継続的な治療を受け、症状が少し軽くなったそうです。

しかし、肛門や陰部の違和感と、座ると痛みが起きることは変化せず、鍼灸いちご治療院に相談のお電話を頂戴しました。

陰部の不快感に対する治療 2

B村N代さんの尾骨周辺の治療Bさんは、生まれつき尾骨が通常よりもやや後方に存在しています。

そのため、尾骨周囲の筋肉や靭帯が過剰に緊張しやすい素地を持っていると判断し、尾骨周辺に密度高く刺鍼しました。
B村N代さんの臀部の深部の治療症状は主に右側に出ており、右側の鍼の数が多くなっています。

梨状筋・仙骨付着部付近の他、深部の仙結節靭帯、双子筋、閉鎖筋などが過緊張していたため、これらが施術対象です。
Bさんは、発症からの期間が比較的短かったため、施術回数を重ねないうちに症状も軽快しました。5回ほどの施術で症状は当初の 1/10に低下し、階段の昇降や座位でも症状が現れることがほとんどなくなりました。

症状消失を目指し鍼灸の施術を継続中です。臀部の深部の緊張度は明確に低下してきているため、早期に症状は起きなくなるものと考えます。

以下はBさんから頂戴した手記です。B村N代さんの手記1B村N代さんの手記2

陰部の違和感 / まとめ

陰部に違和感や不快感をもたらすのは、多くの場合には婦人科や、泌尿器科、整形外科で原因が判明します。しかし、稀ではありますが病院では原因が突き止められない事があります。

MRIやCTといった画像検査や、血液検査でも原因がつかめなかった場合、腰から臀部にかけての筋肉、筋膜、靭帯といった軟部組織の機能不全が原因となっていることがあります。そのような場合には鍼治療を選択するのも1つの方法です。

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◎施術費  6000円

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  • 追加の費用は一切必要ありません。
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※ただし、その方ご自身が特殊な鍼での施術を希望する場合のみ、特殊鍼の実費をご負担ください。こちらから無理にお勧めすることは一切ありませんのでご安心ください。

※施術中の写真で特殊鍼を使っているものもありますが、
原則的にはそれらの特殊鍼を使わず、追加の費用が発生しない形での対応としています
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参考文献

  • 婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編 2017
    日本産科婦人科学会 監修・編集
    日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会 発行