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腰痛を治すために必要なこと

鍼灸いちご治療院 TEL.03-5876-8989

〒133-0051 東京都江戸川区北小岩6-35-19


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脊柱管狭窄症の改善に必要なこと

脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症の症状、原因、構造、治療について説明しています。
年配者の腰痛あなたの腰痛が背中を伸ばすと辛くなり、背中を丸めると楽になるようでしたら、この疾患の可能性があります。

私のホームページの情報があなたの腰痛対策の一助になれば幸いです。

このページは以下の項目で構成しています

症状の特徴

脊柱管狭窄症では以下のような症状がみられます。これらが当てはまるようでしたら、あなたの腰痛はこの疾患かもしれません。

症状の現れ方

  • 歩くと500mほどで痛みやしびれが現れ歩けなくなるが、背中を丸めて休んでいると再び歩ける。
  • 自転車ならば痛みが出現する事はほとんどない。
自転車のイラスト
以上の2点が特徴的な症状です。

その他、坐骨神経痛症状や足の裏にしびれるような感覚が現れることがあります。これらの症状に加えて年齢が50代以上でしたらこの疾患の可能性が高まります。

このような特徴的な症状でなければ、他のタイプの腰痛かもしれません。

構造的な問題と発症に至る基礎的な原因

脊柱管狭窄症は脊髄を通す脊柱管が狭くなることで発症します。

脊柱管狭窄症 / 5つのタイプ

脊髄を通す管が狭くなるのは、いくつかのタイプがあります。
正常な脊柱管狭くなった脊柱管
  • 生まれつき脊柱管が狭い先天性のもの
  • 成長の過程で脊柱管が狭くなる発育性のもの
  • 加齢による骨の変形によるもの
  • 脊椎分離症・すべり症によるもの
  • 外傷によるもの
いずれのタイプも脊髄を通す管が狭くなることで発症します。

外傷によるものは年齢の分布に大きな差はみられませんが、加齢によるものは50代以上になると増えてきます。

生まれつきの先天性脊柱管狭窄症や成長過程での発育性脊柱管狭窄症は、30〜40代頃には発症し重い症状になる傾向があります。

発症の根底には脊椎の不安定性がある

脊柱管と靭帯の関係脊椎の不安定はこの疾患を発症・悪化させる要因になります。

黄色靭帯(おうしょくじんたい)という人体最強の靭帯があります。この靭帯は脊柱管の後壁をなし、背骨を強固に支えています。
また、
黄色靭帯椎間関節を包む関節包(かんせつほう)の一部を形成しています。
背骨が不安定な状態にあり過剰な負荷が椎間関節の関節包にかかると、そこに連なる黄色靭帯にもストレスがかかります。

長期間に渡りそのような状態が継続していると、黄色靭帯は線維軟骨化という変性を起こします。そして最終的に骨化してしまい、脊柱管を狭める事になります。

なぜ脊椎が不安定になるのか?

多裂筋と腹横筋の解剖図背骨の不安定性は背骨を支える靭帯や筋肉の機能不全が根底にあります。

特に筋肉群では、コアマッスルと呼ばれる多裂筋(たれつきん)、腹横筋(ふくおうきん)が重要です。
これらのコアマッスルは体が動き出す前に収縮し背骨を固定し、その後の動きに備える役割りを持っています。コアマッスルは腕を動かす0.03秒前、脚を動かす0.11秒前には収縮して背骨を固定しています。

このように、コアマッスルは動きに先立って背骨を固定しています。つまり、コアマッスルが機能不全にあると背骨が不安定なまま動き出す事になり、関節包や黄色靭帯に過剰な負荷がかかります。

脊椎が不安定な状態にあり椎間関節関節包、黄色靭帯、後縦靭帯(こうじゅうじんたい)に長期間にわたり過剰な負荷がかかり続けると、結果としてそれらは線維軟骨化、骨化してしまいます。

線維軟骨化や骨化はその現象自体は、不安定な背骨を固めることで支えようとする体の防御反応です。しかし、そのことが脊柱管狭窄症の一因になっています。

脊柱管狭窄症の治療

脊柱管狭窄症の治療は手術療法と保存療法に大別されます。

この疾患は保存療法で約50%の人は改善し、約25%の人は現状を維持し日常生活をおくれます。

約25%の人は保存療法では症状が改善せず手術を要します。

すぐに手術が必要なのは馬尾神経症状という膀胱直腸障害が起きた場合です。膀胱直腸障害で尿や便の失禁があったり、尿が出にくい、残尿があるなどがあった場合には直ちに手術が必要です。

また、足を自分の意思で動かすことが難しくなり、膝に力が入らず階段を降りるときに不安感があるようでしたら重篤な神経麻痺が起こっていると考え手術を検討する必要があります。

他、
肛門周辺の感覚が障害されるサドル麻痺という状態や、睡眠を妨げられるほどの痛みがある場合も手術が第一選択となります。

以上までの重篤な症状がみられず、痛みやしびれがありつつも日常生活を送れているようでしたら、保存療法での治療を検討して良いと思います。

治療で向けるべき視点

多裂筋解剖図私の治療では、背骨を支え安定させる働きをもつ多裂筋に、重点的に視点を向けることになります。

治療は、基本的には多裂筋性腰痛の治療と方向性は同じようなものとなります。
背骨が支持力を失った状態にあると、脊髄神経後枝という神経を刺激し筋スパズムという現象を起こします。筋スパズムとは筋肉が収縮したままになり自力では弛緩させることが出来なくなった状態です。

筋スパズムが起こるとその筋肉は強い痛みを発します。これを無くすだけでも痛みやその他の随伴症状はずいぶん楽な状態になります。

多裂筋が機能不全にあると収縮も弛緩も自由にできない状態にありますから、痛みの問題は別にしても、このことだけでも背骨の安定性という面から言えば不利な状態です。

そのため、脊柱管狭窄症の保存療法では多裂筋は外すことができないポイントとなります。

実際の患者さんの症例と改善状況

この項目では、実際の患者さんの症例をもとに、これまでの経過と改善状況について、患者さんご自身による手記を交え解説します。

経過及び改善状況と、患者さんによる手記

平井美知子さん平井 美知子さん (78歳)
東京都江戸川区

主訴
腰と臀部の痛み、下肢の痺れ・痛み

これまでの経過と、狭窄の程度

平井 美知子さんは3年ほど前から、腰や臀部、下肢に痛みが起きるようになりました。当初はリリカなどの鎮痛剤で、痛みをコントロール出来ていたそうです。

ところが、鎮痛剤を服用し続けたことによる副作用で、元々状態が良くなかった腎臓の機能が低下しだし、下肢にひどい浮腫みが起きるようになったため、鎮痛剤を服用することが出来なくなってしまいました。

神経ブロック注射も、効果が長続きしないことと、腎臓への影響を考慮して敬遠するようになったそうです。
平井美知子さんの腰部MRI画像1平井さんの腰は、腰椎5番と仙骨の移行部で脊柱管の狭窄が起きています。

MRI画像からも狭窄像が確認できます。
平井美知子さんの腰部MRI画像2こちらは別の角度からの画像です。

腰椎4番付近と仙骨内では脊柱管は十分な空間を保っていますが、腰椎・仙骨移行部では顕著に狭窄していることが確認できます。
症状の程度や狭窄の状態からいって、手術適応段階にはあるのですが、平井さんの場合には腎臓の機能が低下してしまっているため、どの整形外科においても手術を断られてしまったそうです。

腎臓の機能が低下してしまうために鎮痛剤も服用できず、手術によって脊柱管を拡げることも出来ず、ひたすら痛みに耐えなければならない状態に陥ってしまいました。

このような経過をたどり、平井さんの脊柱管狭窄症に対しては、病院では痛みに対し打つ手が無くなってしまいました。

治療の方向性

平井さんの治療では、腎臓の機能を低下させないことが絶対条件となります。鍼治療は、副作用が極めて起きにくい数少ない治療法です。その事を考慮された平井さんの娘さんから、相談のご連絡を頂戴しました。

治療の具体的方向性は、硬くなっている脊柱支持筋群を緩めることと、下肢領域の神経の過敏な状態を、鍼によって低下させる方向での治療となりました。

脊柱管狭窄症は、外科的な手術によって狭くなった脊柱管を広げることが根治に繋がります。しかし、様々な理由で手術を行えない人や、そもそも手術を受けたくない人もいらっしゃいます。

平井さんの症例では外科的な手術を行えないため、根治を期待することは現実的ではありませんが、治療を継続することによって、治療開始前の痛みを10とした場合、現在では2〜3程度の痛みに低下した状態を維持できています。

患者さんの手記

平井さんから頂戴した、現在に至るまでの手記を掲載します。タブレット端末で見えにくい場合には、手記の下に、原文そのままで書き起こしたものを掲載しています。平井美知子さんの手記1平井美知子さんの手記2平井美知子さんの手記3
八幡先生、いつも丁寧な治療を感謝しております。先生の治療のおかげで、辛かった日々に希望の光がさしております。

脊柱管狭窄症の痛みはとても辛いものでございます。手術をすることが出来るのなら、痛みから逃れることも出来るのでしょうが、私は腎臓が悪く、どこの整形外科に行きましても手術をして頂けませんでした。

痛み止めの薬も、腎臓の負担になってしまうので日常的に飲むことが出来ず、痛みに耐える毎日を送っておりました。

そんな時、娘が先生の針灸院のことを調べてくれ、ぜひ相談した方が良いと背中を押され、針治療は初めてで御座いましたが、お電話をさせて頂きました。

先生の治療で毎日がずいぶん楽に過ごせるようになりました。手術も出来ない薬も飲めない体で、このまま痛み続けながら逝かなければならないのかと思っていたことが嘘のような毎日です。

先生、本当にありがとうございます。年寄りでご迷惑をおかけしますが、今後も宜しくお願い致します。

トレーニングの必要性

治療によって多裂筋をニュートラルな状態に戻せたら、その後コアマッスルのトレーニングと安定性に寄与するための筋再教育が必要です。

筋肉量、筋力を向上させるためのトレーニング法を
腰痛の筋トレのページで解説しています。

そして、筋肉の機能性を向上させるための、フォームパッドを使用したトレーニング法については
腰痛持ちのための体幹トレーニング法のページで解説しています。
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