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画像検査でも問題を発見できない





見えない腰痛の引き金


仙腸関節の構造や機能的な特徴について解説しています。仙腸関節はぎっくり腰の原因にもなりやすく、この関節が問題となっている腰痛は全腰痛の1割を占めると考えられています。

仙腸関節解剖図
仙腸関節が機能不全を起こすとMRIやX線などの画像検査でも問題を捉えきれません。

この腰痛に悩む方は、原因を求めいくつもの病院や各種の治療法を
渡り歩く事が少なくありません。




このページは以下の項目で構成されています。



構造と機能


仙腸関節の形状は個人差が大きく、関節面がブーツ上のL字型をした特殊な関節です。滑液と呼ばれる潤滑油の役割を持つ液体を保持するために滑膜という膜を持ち、2〜4°程度の僅かな可動性を持ちます。

この項目では、仙腸関節の構造と機能について解説しています。

仙腸関節の構造

仙腸関節の関節面
左右両翼の寛骨と中央の仙骨で構成され、寛骨の腸骨部分と仙骨が関節しています。

腸骨は前方(お腹側)に開き、それに対する仙骨は後方(背中側)が狭く前方が広がっています。

仙骨はクサビ形となっていて、上半身の加重を受け止めショックを吸収しています。

図からも分かるように、一見不安定な滑り落ちそうな形状となっていますが強固な靭帯群によって補強されています。

骨盤の断面図
関節の前面には前仙腸関節靭帯が存在し、後方には後仙腸関節靭帯、仙棘靭帯、仙結節靭帯、長後仙腸靭帯が存在しています。

仙骨粗面とそれに相対する腸骨粗面には体の中で最も強いと言われる骨間仙腸靭帯が付着しています。

これらの靭帯群が一見不安定な構造にも見える仙腸関節を強固なものにしています。

仙腸関節の特異性は関節に存在するセンサーにも表れています。この関節には28個の侵害受容器と1つの固有受容器が存在します。侵害受容器とは痛みを感じとるセンサーで、固有受容器は位置覚や運動覚を感じとるセンサーです。

この関節は侵害受容器がとても多いことから痛みに敏感であると言え、固有受容器の少なさから荷重を支えることに特化した関節であると言えます。



安定化機構 / 機能的な特徴

仙腸関節は、自分の意思で動かすことが困難な関節で、仙腸関節を能動的に動かすための筋肉が存在しません。つまり、この関節の動きは歩行や体幹の動き付随して受動的に動いています。

仙骨の起き上がり運動
前屈姿勢をとると、体幹が前へ傾くのに伴い腸骨は前方へ回旋します。それと同時に仙骨は相対的に後方へ起き上がるように回旋します。

仙骨には背中を支える背筋群が付着していて、背筋群が弛緩すると仙骨は緊張から解放されこのような動きを起こします。

中腰は仙腸関節の最大緩み位置になります。

仙骨のうなずき運動
反対に直立姿勢や腰を反らせる姿勢では、腸骨は後方に回旋し、相対的に仙骨はうなずくように前方へ回旋します。

中腰姿勢とは反対に脊柱起立筋群が緊張するため、仙骨後方が引っ張り上げられるために生じる現象です。この状態が仙腸関節の最大締まり位置となり、ねじを締め上げた状態に相当し、外力に対して最も安定した状態です。



仙腸関節の安定性をもたらしているのが、下図のような安定化機構です。

仙腸関節の安定化機構腰部の多裂筋、脊柱起立筋は上方から仙骨を引っ張り上げ、仙骨のうなずき運動を起こします。このうなずき運動をニューテーションとも呼びます。

そして、太もも裏面の半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋を統合したハムストリングスは骨盤両翼の寛骨(腸骨)を後方回旋します。


腰の筋肉と太もも裏面の筋肉が拮抗的に引っ張り合い、仙腸関節がテコの支点となる事で長後仙腸靭帯と仙結節靭帯に張力が発生します。この一連の機構が仙腸関節を安定させるために大きく貢献しています。

以上のように、仙腸関節は安定性という相反する2つの機能を満たさなければならないため、関節面の形態が他の関節と大きく異なります。

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日常の注意点 / ぎっくり腰について


人類は二足歩行を獲得する過程で、背骨をS字状に弯曲させることで、重力による負荷を軽減させるように進化してきました。

それに伴い、体重の60%を占める上半身を受け止めるために、仙腸関節を含む骨盤の形状も変化させました。

ゴリラやチンパンジーのような類人猿では骨盤が縦長であることに対し、我々ヒトの骨盤は縦の長さがグッと短縮されています。

その形状ゆえに、日常生活のちょっとした動きで機能障害を起こしやすい特徴があり、注意を要する動きがあります。


ぎっくり腰に代表される、仙腸関節機能障害

機能障害はそれらの行動に付随する関節の動きの中で発生します。ぎっくり腰は急激に発症した腰の激しい痛みの総称ですが、原因には椎間板、椎間関節などの他、仙腸関節の機能不全が大きな割合を占めます。

ぎっくり腰は日常の些細な動きの中で発生します。具体的には体幹を前方に傾ける前屈に危険性が潜んでいます。

中腰で物を持ち上げる様子
一般的にこのような中腰姿勢で物を持ち上げようとする時にぎっくり腰を起こしやすくなります。

多くの腰痛対策の情報でも、このような姿勢で物を持ち上げることを避けるように警鐘を鳴らしています。

なぜ中腰姿勢で物を持ち上げるときにぎっくり腰を起こしやすいのか?
そこにもバイオメカニクス上の明確な理由があります。

ぎっくり腰予防の姿勢
前項で解説した仙腸関節の安定化機構は、立位または腰を反らせる姿勢で最も機能しやすい特徴があります。

立位や腰をそらせる姿勢で、仙腸関節を締め上げ外力に対抗しています。


そのため、物を持ち上げるときはこのような姿勢をとることが仙腸関節を安定させることになり、ぎっくり腰の予防につながります。

中腰姿勢では安定化機構が機能しにくくなり、仙腸関節は負担が掛かっていない緩んだ状態にあります。関節が緩んだ状態とは、言い方を変えると不安定な状態でもあります。

つまり、不安定な状態の関節に重い荷物を持ち上げるなどの過負荷をかけたり、仙腸関節が緩んでいる状態でくしゃみをしたり、中腰姿勢で目的とする動きではない予期せぬ不意な動きをすると、仙腸関節に僅かなズレが起こったり関節面の不整合が起こります。

このような状態となると、関節本来が持っているスムーズな動きができなくなり、関節周囲の筋肉や仙結節靭帯、長後仙腸靭帯などの靭帯に過緊張が起こります。

そして、関節に配置されている痛みを感じるセンサーである多くの侵害受容器が感じ取りぎっくり腰を発症します。



ぎっくり腰における個人差

ぎっくり腰の男性
中腰姿勢などで仙腸関節が不安定な状態にあるからと言って、そのような状態で行動をする誰もがぎっくり腰を発症する訳ではありません。




生涯で1度もぎっくり腰を経験しないまま、人生を終える方も少なくありません。

反対に、年中行事のように何度もぎっくり腰を繰り返す人も存在します。
何故そのような違いが起きるのでしょうか?

仙腸関節は生後間もなくは仙骨側、腸骨側ともにツルツルの滑らかな関節面をしています。二足歩行をするようになり、荷重が骨盤に架かるようになると関節面に凹凸が生じるようになります。

仙腸関節面の形状には個人差が大きく、滑らかな関節面を持つ人もいれば、関節面の凹凸の起伏が大きい人も存在します。

そして関節面の形状の他、このページ冒頭で触れたリラキシンなどの関節を緩める作用のホルモンの分泌量にも個人差がありますし、生来持っている靭帯の緊張度にも個人差があります。

このような条件が個々人で違うため、ぎっくり腰を発症しやすい人と、そうでない人の違いが起きることになります。




見えない腰痛の引き金 / 仙腸関節 まとめ


仙腸関節は日常のわずかな動きで機能障害を起こしやすく、ぎっくり腰の原因なりやすい関節です。

ところがこの関節の機能障害は、X線やMRIなどの画像検査では異常を発見できず、患者さんは詐病を疑われたり、心理的な問題として処理されてしまうことが少なくありません。

仙腸関節性腰痛のページで、症状の特徴などを解説しています。参考にしてみてください。



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