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腰痛を治すために必要なこと

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  • 背中の痛みは脊柱起立筋が原因かも
脊柱起立筋による腰痛

背中の痛み

このページでは、いわゆる背筋と呼ばれる脊柱起立筋が原因で起こる腰痛の、症状、原因、治療について説明しています。

脊柱起立筋解剖図
筋筋膜性腰痛を起こす、脊柱起立筋の問題とはどの様なものでしょう。

背中から腰の広い範囲に症状がみられる場合、脊柱起立筋が痛みを発している可能性があります。

ところがこの腰痛は痛みを発している脊柱起立筋にのみ治療を施しても改善しません。その理由を解説していきます。


このページは以下の項目で構成されています。
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脊柱起立筋性腰痛の症状

脊柱起立筋性腰痛には以下のような症状がみられます。いくつか当てはまるようでしたら、あなたの腰痛は脊柱起立筋性腰痛かもしれません。

 具体的な症状
  • 背中から腰までの広い範囲に張っている痛みがある。
  • いつも腰にだるさや重さを感じる。
  • 入浴などで温めると痛みが緩和する。
  • 中腰で物を持ち上げると腰に刺し込むような痛みがある。

脊柱起立筋性腰痛の疼痛領域
脊柱起立筋が機能不全を起こすと、左図のようなエリアに腰痛などの症状がみられます。

長期の慢性的な症状になっていることが多く、日々を湿布薬でやり過ごしている方が多く見受けられます。

筋筋膜性腰痛に分類される腰痛に、湿布薬を継続使用することはお勧めできません。

湿布の継続使用は、自ら慢性化させているに等しい行為です。


腰痛と湿布のページでその理由を解説しています。ぜひ参照されることをお勧めします。

ここまでの症状が当てはまらないようでしたら、あなたの腰痛は他の疾患の可能性があります。

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脊柱起立筋の構造と機能不全の原因


脊柱起立筋は一般に背筋と呼ばれる筋肉で、棘筋(きょくきん)、最長筋(さいちょうきん)、腸肋筋(ちょうろっきん)の3つの筋肉を合わせ脊柱起立筋と呼ばれます。

構造と役割

脊柱起立筋解剖図
右図は脊柱起立筋の模式図です。

頭部から頚部の最長筋、腸肋筋は図から省略しましたが、本来は首の後ろから腰まで伸びている長い筋肉です。

それに合わせ支配神経も第1頚神経〜第5腰神経までの多数の神経に支配されているため、神経障害による萎縮が生じにくい筋肉です。

筋肉を分類するとき速筋(白筋)・遅筋(赤筋)という分け方をすることがあります。


脊柱起立筋は遅筋(赤筋)の割合が多く、本来は疲労しにくい筋肉です。

前屈姿勢から体を起こす時に、主動作筋として働く筋肉です。

前屈から体を起こすとき、通常では胸部脊柱起立筋50%、腰部脊柱起立筋30%、多裂筋(たれつきん)20%の割合で働いていて、体を起こす動作のおよそ80%までが脊柱起立筋の働きによります。

脊柱起立筋性腰痛は、胸腰筋膜性腰痛多裂筋性腰痛とも似通った症状となります。参照してみてください。



ローカル筋とグローバル筋について

ローカル筋とグローバル筋の模式図
背骨を支える役割をもつ筋肉は、ローカル筋とグローバル筋に分けられます。

脊柱起立筋は大きな範囲で背骨を支えるグローバル筋に分類されます。



これに対し、小さなエリアで背骨を支えているのがローカル筋で、多裂筋という筋肉がこれにあたります。

ローカル筋とグローバル筋、この相互の関係性が脊柱起立筋の機能不全に大きく関わっています。

性質の違う筋肉の相互作用で腰は支えられています。ローカル筋とグローバル筋の関係がバランスを崩した時に腰痛を発症しやすくなります。

多裂筋と腹横筋の解剖図
ローカル筋は基本的にインナーマッスルで、背骨の一つ一つを安定させる作用があります。背骨の小さなエリアを支えています。多裂筋(たれつきん)、腹横筋(ふくおうきん)がローカル筋では重要な筋肉です。

脊柱起立筋モデル
一方、グローバル筋はアウターマッスルで、背骨全体を動かす機能を持っている筋肉です。

背骨の大きなエリアをカバーしています。脊柱起立筋がこれにあたる代表的なグローバル筋です。



脊柱起立筋が機能不全を起こす理由

ローカル筋である多裂筋と、グローバル筋である脊柱起立筋では構造上の違いで持っている機能が異なります。

腰部の筋肉では、中腰姿勢から体を起こす動作の80%は脊柱起立筋の働きです。多裂筋は第5腰椎付近では脊柱起立筋に匹敵するほどの太さを持ちますが、体を起こす動作には20%程しか寄与しません。

多裂筋解剖図
多裂筋は背骨を安定させる機能に特化した筋肉です。

静かに立っているだけでも常時30~40%程度は多裂筋の筋活動がみられます。反対に体を動かす時には補助的な働きとなります。


脊柱起立筋は中程度の運動負荷の動きを担当する筋肉です。大負荷がかかる運動では臀部の筋肉と太もも裏面の筋肉が大きな働きをしています。

静かに立っている時には、脊柱起立筋はほとんど筋活動がみられず、休息に近い状態です。

多裂筋と脊柱起立筋の背骨を支える役割の違いが、脊柱起立筋が問題を起こし腰痛につながります。

多裂筋は筋肉の束の一つ一つが小さいため疲労しやすく、脂肪置換(しぼうちかん)という現象が起きやすい筋肉です。つまり、機能不全を起こしやすい特徴があります。

背骨を基礎的に支える筋肉の働きが低下したらどうなるでしょう?

多裂筋が機能低下を起こすと、脊柱起立筋が肩代わりして休むことなく働き続ける事になります。この状態に陥って、筋肉の疲労がピークに達しているのが脊柱起立筋性腰痛です。



脊柱起立筋のセルフケア&チェック法

アクティブ・レストの様子
脊柱起立筋性腰痛のセルフケアの方法に【アクティブ・レスト】という手法があります。右写真

この方法は脊柱起立筋性腰痛の簡便な検査法とする事もできます。ご自身の状態をチェックしてみては如何でしょうか。


脊柱起立筋に問題を抱えていない人の場合、上の写真のような姿勢をとり40~45°の角度まで背中を倒していくと、脊柱起立筋は筋活動を停止して完全にリラックスした状態となります。これを【屈曲弛緩現象】と言います。

これは、背中を深い角度まで曲げていくと靭帯がピンと張り、筋肉が収縮しなくても靭帯の張力だけで上半身を支えられるためです。

ところが脊柱起立筋に問題がある場合、本来は筋肉が弛緩する角度まで曲げても持続的な筋活動が続き、筋肉がリラックスできない状態になります。

あなたが写真のポーズをとってみて、深くまで屈曲しても背中の筋肉に張りを感じたり、痛みが生じるようでしたら脊柱起立筋に問題がある可能性があります。

※椎間板ヘルニアでも上記のアクティブ・レストの姿勢をとると腰に痛みが起きますが、椎間板ヘルニアの場合では腰のみの痛みではなく、通常脚にも症状が現れます。

12のストレッチ法を掲載した
腰痛ストレッチというセルフケア用のページを設けています。参考にしてみてください。



筋肉と痛みの関係

筋肉にはC神経線維と呼ばれる感覚神経が分布しています。このC神経線維が痛みを起こす物質であるブラジキニン、プロスタグランジン、ヒスタミン、カリウム、P物質などに反応すると痛みが起きます。

C神経線維は虚血状態では反応性が高まる特徴を持っています。


胸腰筋膜解剖図
腰の筋肉は胸腰筋膜という強靭な膜に包まれているため、筋肉内圧が高まりやすく虚血状態に陥りやすい特徴があります。
そのことでC神経線維は刺激を受けやすく、痛みを発する素地となっています。


筋肉が硬くなると循環障害が起きます。その結果、筋肉のエネルギーであるATPが供給されません。筋肉は収縮する時だけでなく、弛緩する時にもATPを必要とします。

また、人は痛みを抱えていると自律神経の交感神経の活動が活発になります。こうなると末梢血管が収縮し循環障害に拍車がかかります。

悪循環の連鎖が、筋肉の運動神経であるɤ(ガンマ)運動ニューロンやα(アルファ)運動ニューロンを刺激し、更なる悪循環のループに入り込みます。


脊柱起立筋が機能不全を起こすのは、主にオーバーユースによる筋疲労で筋肉の内圧が高まった事が原因です。そして、結果として阻血性の痛みが起きる状態となります。

循環不全を放置し、ネガティブループで慢性腰痛になってしまうと、自力で抜け出すことは困難な状態となります。

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症状を改善するための治療とは


脊柱起立筋性腰痛の治療では患部の脊柱起立筋の他、多裂筋の機能不全を解消する必要があります。

他にも臀部の大殿筋や中殿筋、太もも裏面の半腱様筋(はんけんようきん)、半膜様筋(はんまくようきん)、大腿二頭筋(だいたいにとうきん)も障害を起こしていることがあり、その場合そちらも治療対象となります。


注意しておくこと

脊柱起立筋性腰痛は胸腰筋膜と密接な関係があります。

強めのマッサージのイメージ画像胸腰筋膜は垂直方向での強い圧力を加えると緊張度が増し、硬くなる性質があります


この腰痛は筋肉疲労が極限に達し、筋肉の内圧が高まった状態にあります。強めのマッサージや指圧は悪循環を招きかねません。


しかし、ある程度の圧力を加えないと、筋肉の疲労感がとれた感覚が生じません。治療では悪循環の連鎖を断ち切り、相反する欲求を満たす必要があります。



実際の治療

多裂筋に対する鍼治療の様子
まず、根本原因である多裂筋に多くの鍼を使用し、しっかり効かせていきます。

しっかり効かせることで、眠っていた多裂筋は目を覚ましニュートラルな状態に戻っていきます。


細く短い鍼
そして、症状を引き起こしている脊柱起立筋に多数の鍼を使い、高まっている内圧を逃がします。

使用する鍼の数が多くしっかり効かせますが、細く短い鍼であるため、痛みは殆ど感じません。



強めのマッサージや指圧をせず、筋肉の柔軟性回復と筋肉内圧の減圧を両立するには、多くの鍼で内圧を逃がすのが最も効果的です。

その他に、臀部の筋肉や太もも裏面の筋肉を治療する必要があるようでしたら、そちらも施術します。

腰痛の鍼灸というページを設けて針治療のメリットやデメリット、針治療のいくつかの手法を解説しています。参考にしてみてください。




脊柱起立筋性腰痛 / まとめ


脊柱起立筋の機能不全に起因した腰痛を治すためには、高まり過ぎた筋内圧を確実に逃がし筋肉の柔軟性を取り戻す必要があります。

そして、根本原因である多裂筋の機能不全を解消し、治療で過緊張をなくしニュートラルな状態に戻すことが不可欠です。

多裂筋を再生し筋力を取り戻すことで、脊柱起立筋に過度な負担が掛からないようにしなければなりません。

筋肉トレーニングは治療を離れ患者さん自身での取り組みとなります。通常の腰痛体操などではローカル筋である多裂筋を特異的に鍛えることは困難です。

私は治療に加え、ローカル筋を鍛える必要がある方にはトレーニング法をお教えしています。




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