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腰痛を治すために必要なこと

鍼灸いちご治療院 TEL.03-5876-8989

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  • 坐骨神経痛の原因の多くは梨状筋症候群
坐骨神経痛の引き金

梨状筋症候群

坐骨神経痛症状を引き起こす【梨状筋症候群】の症状、構造、原因、治療について説明しています。
梨状筋症候群模式図
あなたに坐骨神経痛があり、病院で椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症を否定されていたら梨状筋症候群の可能性があるかもしれません。

私のページの情報が、あなたの腰痛対策や坐骨神経痛対策の一助になれば幸いです。


このページは以下の項目で構成されています。

臀部や脚に現れる症状

この疾患では以下のような症状がみられます。いくつか当てはまるようでしたら、梨状筋が問題を起こしているの可能性があります。

梨状筋症候群の症状

  • 臀部、太もも裏面、ふくらはぎなどに痛みやしびれが起こる。
  • 体を前屈させると症状がより強くなる。
  • 座位では痛みやしびれが増す。
  • 座位よりも、立位や歩行の方が楽になる。
  • 痛む側を上に横向きに寝ると痛みが増す。
梨状筋症候群の症状エリア
梨状筋症候群は臀部に存在する梨状筋(りじょうきん)と坐骨神経の関係で発症します。

症状は臀部から太もも裏面に痛みやしびれが坐骨神経痛として起こることが多くみられ、ときにふくらはぎや足の先にまで症状が出ることがあります。



30代に最も多く発症し、以下40〜50代、60〜70代と続きます。

変則的な梨状筋の問題

通常、梨状筋の問題は梨状筋の筋腹の痛み、又は下肢に放散する痛みとなって現れますが、稀に特殊な痛みを起こすことがあります。

梨状筋の仙骨に付着している部位で問題が起きることがあります。
梨状筋付着部の解剖図梨状筋の仙骨付着部に問題が生じると、骨盤の奥深く仙骨前面に鈍痛の症状が起きることがあります。

骨盤の奥の腰痛 / 仙骨前面の痛みのページで詳しく解説しています。

あまり知られていない構造的な原因と機能上の問題

この疾患は、臀部の最深部に存在する梨状筋(りじょうきん)の機能障害が原因になり坐骨神経痛を発症します。

発症に至る原因は大きく2つに分けられます。1つは生活スタイルの反映で、梨状筋が機能不全を起こした結果、坐骨神経症状を起こしているもの。2つめの原因は、構造上の問題です。

生活スタイルの反映 / 機能上の問題

梨状筋は骨盤の仙骨の前面から始まり、太ももの骨の大転子という部位に付着します。梨状筋に充血、むくみ、血流量低下による硬化などが起こり、坐骨神経を圧迫・摩擦すると坐骨神経痛を起こすことがあります。

デスクワークの男性
長時間のデスクワークや運転で常時臀部を圧迫している人などは、臀部の筋群の血流障害が起きやすく、そのことが痛みを発症させる基礎的な因子になります。




逆に、股関節をアクティブに動かすランナーは、梨状筋が坐骨神経を摩擦し続けることが坐骨神経痛発症のきっかけになる事があります。

数人のランナー
多くの人は長時間の座位を毎日続けても坐骨神経痛を発症することは少ないですし…。

ランナーは必ず坐骨神経痛の症状を発症するかと言えば、そんなことはありません。



ここで構造上の違いが問題になります。構造的問題は次項で解説します。

なぜ人によって違いが生じるのか? / 構造上の問題

それは梨状筋と坐骨神経の配置が人によって違うためです。
梨状筋と坐骨神経の構造上の違いは主に4つのタイプに分けられます。

type 1

梨状筋症候群type1
最も多いタイプで80〜85%の人にあてはまります。坐骨神経は総腓骨神経と脛骨神経から成り立ちますが、その双方が梨状筋の前方を通過し、坐骨神経として脚に向かいます。最も坐骨神経痛障害が起こりにくいタイプです。

type 2

梨状筋症候群type2
脛骨神経が梨状筋の前方を、総腓骨神経が梨状筋の後方を通過するタイプです。3〜5%に存在します。総腓骨神経が梨状筋の上方を通過する際、梨状筋上孔という空間を通り抜けますが、この部位で他の筋肉との問題が起こる事があります。

type 3

梨状筋症候群type3
脛骨神経が梨状筋の前方を通過し、総腓骨神経が梨状筋そのものを貫通するタイプです。

比較的問題が起こりやすいタイプで、10〜12%に存在します。

type 4

梨状筋症候群type4
最も問題が起こりやすいタイプです。1〜2%存在します。坐骨神経幹として梨状筋を貫通するタイプです。梨状筋が血流障害で硬くなると、坐骨神経が圧迫や摩擦を受けやすく最も坐骨神経痛を起こしやすい傾向があります。
以上のことはtype@の人は梨状筋症候群にはならない。typeB・Cは必ず痛みが起こるというものではありません。

しかし、整形外科で椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症を否定されていて、日常的に坐骨神経痛を起こしやすいようでしたらtypeB・Cである可能性が高いと思います。

10〜14%程の人は構造上の理由で症状を起こしやすい要素を持っているという事になります。
梨状筋症候群が疑われる人は長時間の座位は避け、時々立ち上がったり歩くことで、圧迫されていた臀部の筋群の血流障害を解消する必要があります。

また、ランニングなど股関節を長時間動かし続けることをする場合には、その前後に十分なケアを心がける事が坐骨神経痛発症を抑制します。

重要な4つの治療ポイント

梨状筋症候群の治療は病院では、まず保存療法が選択され抗炎症薬、筋弛緩薬、ビタミン剤などが処方されます。

これらで改善がみられない場合には神経ブロックなどが選択され、さらにあらゆる保存療法でも坐骨神経痛症状の改善がみられない場合、手術で筋肉の部分切離術が行われる事があります。

以上は病院での一般的な治療の流れになります


以下は私の視点・私の治療アプローチになります。

梨状筋症候群治療で重要な4つのポイント

  • 問題を引き起こしている主因である梨状筋
  • 梨状筋の動きを制限している筋肉群
  • 股関節外旋を制限する靭帯
  • 症状のある下肢

バイオメカニクスで考える治療

梨状筋は股関節を外旋、つまりガニ股の方向へ回旋させる働きをする筋肉です。そのため、その動きを制限する因子が存在すると、梨状筋には過剰な負担がかかってしまいます。

発症の背景には、これら
制限因子が原因として潜んでいることが少なくありません。

具体的には
【小殿筋】【大腿筋膜張筋】【腸骨大腿靭帯】になります。これらの筋肉または靭帯は、股関節を外旋させようとする梨状筋の制限因子です。

小殿筋は臀部の深部に存在するインナーマッスルです。その下層に腸骨大腿靭帯が存在します。腸骨大腿靭帯はY靭帯とも呼ばれ、最も強靭な靭帯の1つです。

大腿筋膜張筋は太もも上部側面に存在する筋肉で、その先につながる腸脛靭帯太ももに存在する筋膜を引き上げています。

左右にブレて歩く癖のある方はこの筋肉が緊張し、機能不全を起こしやすくなります。

梨状筋・小殿筋・大腿筋膜張筋解剖図
左の図で理解しやすいと思いますが、股関節をテコの支点として…

梨状筋VS小殿筋+大腿筋膜張筋という図式が梨状筋症候群の背景に潜んでいることが少なくありません。


腸骨大腿靭帯解剖図
しかも小殿筋、大腿筋膜張筋タッグの背後には最も強靭な靭帯である腸骨大腿靭帯が控えています。

もちろん、梨状筋にも臀部の筋群が応援として付いている訳ですが…






ここで問題となるのが
梨状筋そのものの障害が問題なのではなく、梨状筋に過剰な負荷がかかり硬くなったことで、結果として坐骨神経を圧迫や摩擦してしまうことが問題なのです。

つまり、
股関節を支点とした綱引きをやめさせる必要があるという事です。
想像してみてください。坐骨神経の上を綱引きのロープが左右に動くさまを。そりゃあ、そんな風に摩擦されたら坐骨神経痛も起きますって。

治療の実際

梨状筋、小殿筋、大腿筋膜張筋への刺鍼
梨状筋・小殿筋は深い部分に存在するインナーマッスルです。確実に的を捉えます。

そして、サイドから大腿筋膜張筋と腸骨大腿靭帯を同時に治療します。こちらは靭帯の緊張を緩める必要があります。


大腿、下腿への鍼治療

当然、坐骨神経痛症状を発している脚にも治療です。こちらには多数の鍼を使っていきます。

梨状筋症候群 / まとめ

梨状筋症候群の治療では、患部の脚と梨状筋のみでは解決しない場合が少なくありません。つらい坐骨神経痛を改善するには、時には運動連鎖を考慮した治療が必要です。

針治療のメリットやデメリットのついて解説した腰痛の鍼灸というページを設けています。参考にしてみてください。
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