脊髄腫瘍・馬尾腫瘍【鍼灸師が執筆・監修】
腰痛に悩まされていて、どんな治療でも改善せず日に日に症状が悪化している場合には脊髄腫瘍や馬尾腫瘍を疑う必要もあります。
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記事については医療系国家資格である鍼灸師の八幡太郎が執筆・編集・監修しています。
脊髄腫瘍・馬尾腫瘍の概略
脊髄腫瘍は人口10万人に2.5人の発生率とされています。
脊髄は脳から腰椎1〜2番に達する中枢神経で、そこから先は馬尾神経(ばびしんけい)と呼ばれる末梢神経になります。
中枢神経に発生したものを脊髄腫瘍、末梢の馬尾に発生したものを馬尾腫瘍と区別されます。腰痛と結びつきやすいのは馬尾腫瘍です。
馬尾腫瘍は全脊髄腫瘍中の15〜25%を占めるとされています。
症状は腰痛。臀部から脚部にかけての痛み。麻痺、しびれなどです。
馬尾腫瘍による症状は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の症状と似通っているため、誤って診断されることがあります。
【椎間板ヘルニア】や【脊柱管狭窄症】については、別のページを設け解説しています。また、脊髄ではなく脊椎に発生する腫瘍について【脊椎腫瘍】というページを設けています。参考にしてみてください。
脊髄及び馬尾神経は硬膜と呼ばれる硬い膜の中に存在します。
腫瘍はできた位置によって硬膜外腫瘍、硬膜内髄外腫瘍、髄内腫瘍の3タイプに分類されます。
硬膜外腫瘍は他からの転移の可能性もあり、硬膜内髄外腫瘍、髄内腫瘍はその部位が原発巣であることが多いようで、多くは良性の腫瘍のようです。
腫瘍の性質により治療が異なるようで、放射線療法、抗癌剤などによる化学療法、手術療法によって行われます。
髄内腫瘍の手術の場合、神経の障害は避けようがないようで、術後にしびれや麻痺などの後遺障害が残存するようです。
いずれにしても、どんな保存療法にも抵抗し症状が全く改善しない・日に日に状態が悪くなっている・安静にしていても痛む・などの症状がみられたら重篤な病気も疑う必要があります。その場合セカンドオピニオンは必要でしょうし、脊髄の専門医の診察を受ける必要もあります。
鍼灸いちご治療院
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