股関節が痛む原因
なぜ股関節に痛みが起こるのか、原因、症状、治療について解説しています。
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症状のエリアを絞り込んでいく必要があるのは、症状が起きている部位次第で原因の推定が出来るためです。
股関節の障害は、MRIやCTといった画像診断装置で問題部位を発見しやすい特徴があります。
股関節の障害で画像診断を受けるべき理由の1つに、循環器の問題があります。
突発性大腿骨頭壊死症は、血液の循環不全によって骨の細胞が
大腿骨頭すべり症は12〜13歳前後の男児に発症しやすい疾患です。
臼蓋とは、大腿骨の骨頭の部分を受け止める言わば受け皿のようなものです。
あなたが40〜50代の女性で、現在に至るまでに股関節の深部に時々鈍痛を感じているようでしたら、臼蓋形成不全を基礎疾患とした変形性股関節症の可能性を否定できません。
骨盤前方の左右に、体表から触れられる骨が確認できるかと思いますが、この部位を上前腸骨棘と呼びます。成人女性では、この左右の上前腸骨棘の間が20センチを下回る場合、骨盤が十分形成されないまま成人したと推定され、臼蓋も形成不全である可能性があります。
変形性股関節症は前期、初期、進行期、末期というように状態が変化していきます。
関節を温存する術式
関節を温存する術式では、寛骨臼回転骨切り術、骨盤骨切り術、寛骨臼移動術、大腿骨頭骨切り術などの方法があります。
関節を温存しない術式
関節を温存しない術式は、人工関節置換術と股関節固定術に分けられます。
保存療法は幅広く、どの治療法が優れているとは言い切れず鎮痛剤の服用、マッサージ、鍼治療、理学療法など様々な選択肢から、自分に合った治療法を選択することになります。死亡事故
股関節手術においては、術中〜90日以内に手術したことが原因で0.3〜0.5%の割合で死亡することがあります。1000人中3〜5人が死亡しています。耐用年数
近年では人工関節の耐用年数も向上していますが、それでも想定された耐用年数よりもはるかに短い期間で再手術が必要になるケースがあります。細菌感染
特に人工関節置換術では細菌感染が問題になります。人工物ですから免疫力は0です。1000人中3〜5人に発生します。股関節に広範な感染が起きた場合、再手術が必要になります。人工股関節の脱臼
人工股関節の脱臼は他のリスクに比べると、影響は小さいかもしれませんが、およそ100人中3〜4人ほどの発生頻度と言われています。人工物に感覚はなく、持って生まれた股関節よりも脱臼しやすい状態になります。関節の拘縮
術後に的確で十分なリハビリを受けられないと、筋肉、筋膜、靭帯といった股関節を取り巻く環境の柔軟性が失われ、関節が固まってしまい十分機能しなくなることがあります。術後の下肢の浮腫みや冷え
股関節手術では股関節周辺を大きく切開しますから、術後に血液やリンパなどの循環不全が起きやすくなり、下肢のむくみに悩まされたり、脚の冷えで眠れないなどの弊害が起きることがあります。脚長差によるアライメントの崩れ
術後0.5〜1.5センチ程、左右の脚の長さの違いが起きることがあります。そのような場合、インソールなどで調節することになりますが、多くの場合にはパーフェクトなマッチングは期待できません。痛みが軽減しなかった。以前とは別の痛みが起きるようになった。
前述した【脚長差によるアライメントの崩れ】が原因となる様々な身体の痛みとは別に、『手術を受けても痛みが軽減しなかった。』または、『以前とは質が違う別の痛みが起きるようになった。』という方が時折いらっしゃいます。
ここで大切なことは、手術を受けるまでの期間をどれだけ引き延ばすことが出来るかにあります。
あなたに相当程度の股関節の痛みがあり手術の決断を迫られていても、最良の選択をするためには早急な決断は避けた方が良いということです。
現在のような情報社会では、医療関係者でなくても股関節手術について信頼度の高い情報を、数多く集めることが可能となっています。
股関節手術は大変大きな手術です。その結果如何によっては、あなたの術後の人生が大きく変わってしまう可能性があります。
今あなたが変形性股関節症に苦しみ悩んでいるのでしたら、あなたに必要なのは出来るだけ多くの情報を収集し、熟慮を重ねる時間を確保することではないでしょうか?
私に出来ることは、あなたが最良の選択をする為の時間を作り出すお手伝いをすること、手術回避可能な段階にあるならば、その状態を維持改善することだと考えています。
加齢により背筋力が低下し太腿裏面の筋肉群が短縮すると、腰椎の生理的弯曲が保てなくなり、腰の弯曲が浅い平板化が起こります。
骨盤が起き上がると、太腿の骨の付け根である大腿骨頭を受け止める臼蓋も回旋します。本来納まりが良い生理的な良肢位から外れてしまい、股関節には過剰な負担が掛ってしまいます。この一連の流れが加齢による変形性股関節症の背景となっています。
腰椎の前方への弯曲が強くなると、骨盤は前方に回旋します。この状態でも臼蓋と大腿骨頭がニュートラルゾーンから外れるため、股関節やそれを支える周囲の靭帯や筋肉に過剰な負担が掛ります。
二次的変形性股関節症の方は、背筋群や大腿前面の筋肉群が過緊張の状態にあり、骨盤を前方に回旋させています。
二次的変形性股関節症では、背筋群が過緊張の状態にあり、そのため骨盤が回旋し股関節の後方要素に過負荷が掛っています。まず腰部の緊張感を低下させ、骨盤をニュートラルゾーンに導く必要があります。
次に患部である股関節に鍼を刺入します。患部では小臀筋、中臀筋、梨状筋、大腿筋膜張筋といった筋肉群に視点を向ける必要があります。これらの筋肉群が過緊張を起こし機能低下することで、痛みを拡大させているためです。
そして、大腿側面と大腿前面にもアプローチします。大腿前面の筋肉群も前方回旋させる原因になっています。また二次的変形性股関節症では、大腿前面の筋肉にも過緊張による痛みが起きているケースが少なくありません。
加齢による変形性股関節症では、骨盤の起き上がりが問題になります。骨盤が起き上がったことで、股関節の前方要素に過負荷が掛っているためです。そのため、骨盤を後方に引っ張っている大腿前面の筋肉群の緊張度を低下させる必要があります。
そして、患部の股関節周囲に刺鍼します。こちらは二次的変形性股関節症同様に小臀筋、中臀筋、梨状筋、大腿筋膜張筋が重要になりますが、大臀筋も骨盤を後方に引き起こす要素であるため、こちらにも刺鍼します。
【発症の背景】の項目で解説しましたが、変形性股関節症は加齢によるものと二次的変形性股関節症では、発症の素地となっている姿勢に大きな違いがあります。この姿勢の違いが股関節に対する負担の違いとなって現れます。
例えば、治療を受けることによる効果を【3】とし、運動療法による効果を【3】とすると、双方を並行して取り組むとその効果は足し算ではなく掛け算となり、3×3=9というような相乗効果が生まれます。
加齢や生活習慣による変形性股関節症と二次的変形性股関節症では、機能低下している筋肉が異なります。
栗田 ゆかりさん (35歳)
左の写真は栗田さんの股関節のX線写真です。臼蓋が浅く、この状態では股関節周囲に過剰な負荷が掛るため、相当程度の痛みに苦しまれたことが推定できます。
佐々木 孝之さん (54歳)
ボールペンの上の2本が長さ5寸・150mm×太さ1mmの鍼です。
このような刺入方向で、股関節裏面深部にアプローチします。
臀部の最も外側の見えるのが長さ150mm×太さ1mmの鍼です。股関節周囲の問題の他、腰の深部にも問題があるため、腰部にも3寸・90mmの鍼を使用し、全部で60本ほど使用しています。
病院での検査で原因が発見できていない場合、考えられるのは腰や臀部の筋肉が神経走行上のどこかで過緊張を起こし、神経を刺激してしまっていることが考えられます。
これらの神経が走行ルート上で筋肉などからの摩擦を受けると、股関節に痛みを起こす原因になることがあります。

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◎施術費 6000円