実際の症例

立花 ゆかり さん (32歳)
埼玉県浦和市
主訴
腰の左側の、深部の痛み
現在までの経緯
立花さんは、3年ほど前の転職をきっかけに、腰の深部に痛みが起きるようになりました。
お仕事では、腰を深く落とした屈んだ姿勢をとることが多く、最初のうちは違和感程度だったものが、年月の経過とともに深部の鈍痛に変化したそうです。
1年ほど前までは、屈んだ姿勢の後に腰を反らせるように伸びをすれば、鈍痛は軽減していたそうです。数カ月前から職場で人が足りなくなり、十分な休憩時間も取りづらくなったころから、自分ではどうすることも出来ない痛みになったそうです。
なにが原因であったのか

いくつもの整形外科を受診されていて、CTやMRIといった画像診断を受けられていますが、整形外科では問題を発見できていません。
確かに、脊柱管や神経根に問題はみられず、画像上では異常が見当たりません。
立花さんはケースでは、【腰を深く落とした屈んだ姿勢をとることが多く…】これが問題でした。屈む姿勢は股関節を深く屈曲することになり、大腰筋と腸骨筋を短縮することになります。
そして、長時間その姿勢を強いられる事が続いたために、腸腰筋 ( 大腰筋+腸骨筋 ) が短縮したまま元に戻りにくくなったと推測されます。
これはデスクワークや車の運転にも言えることで、坐る姿勢が長時間に及ぶ人は、大腰筋が問題を起こすケースが少なくありません。
腸腰筋には、なぜマッサージが効かないのか?
短縮して硬くなった筋肉には、鎮痛剤の服用や湿布の使用は殆ど意味を持ちません。深部の大腰筋ともなれば尚更です。実際、立花さんも病院で出された鎮痛剤とパップ剤は効果が感じられないため、すぐに使うのをやめてしまったそうです。

筋肉が硬くなると循環不全が起き、阻血性の痛みが起きます。このような痛みを改善するためには、その筋肉を緩める必要があります。
ところが腸腰筋 ( 大腰筋や腸骨筋 ) の痛みはマッサージで改善することが出来ません。
揉んで改善しようとしても、揉むには大腰筋は深すぎて揉めず、腸骨筋はそもそも指が入らない部位に存在します。
立花さんも当初は、整骨院や整体院で腰を揉んでもらうことで改善を試みたそうですが、肝心な部分に全く効いている感じがせず、同様な痛みに悩んでいた同僚が鍼治療で治った話を耳にして、当院にお越しになりました。
治療の様子

治療中の様子です。
立花さんは、大腰筋だけでなく、同時に腸骨筋、腰方形筋といった深い部分に存在する筋肉群も問題を起こしていました。
他、脊椎支持筋の多裂筋も二次的に痛みを発していたため、こちらにも刺鍼しました。

大腰筋と腸骨筋は本来別々の働きをする筋肉ですが、2つを合わせ【腸腰筋】と呼ばれる事もあります。
腰方形筋は、腰の中間層に存在する筋肉で、左右の安定性に寄与する筋肉です。屈んだ不安定な姿勢を続けたことで、体幹を支える筋肉群が問題を起こしたと推定できます。

こちらが3寸の15番の鍼です。
立花さんの治療では、鍼柄 (しんぺい) と呼ばれる持ち手の部分が長いタイプの物を使いました。浅層に刺した鍼とタイプの違う物を使うことで、明確に区別できるためです。
改善状況と、患者さんによる手記
立花さんの治療ではおよそ3回の治療で、深部に痛みが起きることは無くなりました。一旦、ニュートラルな状態に戻すことが出来たものと思います。
しかし、お仕事で腰を落として、股関節を深く屈曲させる姿勢をする機会が多いことに変わりはなく、定期的なメンテナンスが推奨されるケースです。現在は2ヶ月に1回ほどの割合で、本格的な痛みが起きる前にメンテナンスにお出でになっています。
立花さんから頂戴した手記を掲載します。モバイル端末で読みにくい場合には、原文そのままで打ち出したものを、手記の下に掲載しています。買い被り過ぎかと思える部分もありますが、そのままで打ち出しています。

私は辛かった腰の痛みが、いちご治療院さんの針治療ですっかり良くなりました。
今までは、近所の接骨院でマッサージや電気治療をしてもらっていたのですが、表面的には楽になるのですが、一番なんとかしたい腰の深い部分が改善しないままでした。病院に行っても湿布と薬を出されただけで期待する効果が得られませんでした。
仕事中に痛くなるのはいつもの事でしたが、2カ月くらい前からは寝ている時にも問題が起き始めました。横向きに寝れば痛みはないのですが、腰の深い部分に変な違和感があり、それが気になって不眠気味にもなっていました。
このままではどんどん悪循環にはまっていくような気がして不安になり、針治療は初めてでしたが、いちご治療院さんに思い切って電話しました。
先生は時々、ご自分のことを針治療の職人とおっしゃっていますが、本当にそうだと思います。先生が刺す針は全部が『そこ!』という所にピンポイントで当たるんです。自分の体ではないのに!見えないところなのに!すごく深い所なのに!いつも『
なんでこんなことが出来るんだろう。本当にすごい!』と思っています。
本物の職人の技だと思います。
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