多発性筋炎・皮膚筋炎 【鍼灸師が執筆・監修】
あなたの背中や腰の痛みが、どんな治療を受けても改善せず痛みだけでなく筋力低下も伴っているようならば、大変まれな病気ではありますが多発性筋炎・皮膚筋炎の可能性も疑う必要があるかもしれません。
このページの情報が、あなたにとって有益な情報となれば幸いです。
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記事については医療系国家資格である鍼灸師の八幡太郎が執筆・編集・監修しています。
多発性筋炎・皮膚筋炎の症状と経過
この病気は膠原病や自己免疫疾患に分類される病気です。筋肉だけでなく、多彩な症状を示します。共通症状として以下のような症状がみられます。
- 全身のだるさ・疲れやすい
- 筋力低下
- 体重減少
- 食欲不振
筋力は体に近い部分の腕や脚の筋力が低下しやすい傾向があります。
上記の事を症状が裏付け、「床から立ち上がりにくい」、「階段が昇りにくい」、「高いところの物を取れない」などのようなことが起きてきます。
また、首・肩・腰の対称性の筋肉の痛み・筋力低下も多くみられます。血液検査ではCK(クレアチン・キナーゼ)値という筋肉由来の老廃物の値が高く検出され、筋肉の破壊が起こっていることが示唆されます。
男性よりも女性に発症しやすく、女性は男性の2倍の発症率です。
好発年齢は5〜14歳と45〜64歳に比較的多く分布し、中年期以降の方が多い傾向にあります。
筋肉の症状が主なものを多発性筋炎、筋肉の症状に加え皮膚症状も伴うものを皮膚筋炎と呼ばれます。
皮膚筋炎の場合、肘・膝・手指の左右に対称性の暗紫色の湿疹がみられたり、左右の瞼に対称性の暗紫色の湿疹がみられたりします。
30%程の方には関節の痛みや関節炎がみられたり、寒冷刺激で手指が紫色や白色となりしびれるレイノー現象と呼ばれる現象が起きます。
この病気の原因は今のところ不明です。ウィルス感染、遺伝的要因などが考えられているようですが、確定的なことはわかっていません。
日本全国の患者総数はおよそ3000人。発症率は100万人に2〜5人と、極めてまれな病気です。
治療は免疫抑制剤やステロイドでの治療となるようです。
この病気が疑われたら、リウマチ専門医や膠原病専門医に相談が必要です。
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