
腎盂腎炎は、尿道から侵入した細菌が膀胱、輸尿管を経て腎臓に達し、腎臓の腎実質や腎盂で炎症を起こしている状態です。
膀胱炎に引き続いて発症するケースも多くみられます。細菌が血液にまで侵入すると全身症状が現れます。
多くの場合には、上向性感染といって尿路からの感染ですが、まれに他臓器から血行性に感染したり、リンパ性に細菌感染が起こることもあります。
- 38℃を超える発熱。40℃を超える事もあります。
- 悪寒
- 尿意切迫感・頻尿
- 倦怠感
- 食欲不振
- 腰や背中の痛み

通常、右側または左側の背中の下の方や腰に痛みが起きます。両側に症状が起こるのは稀です。
安静にしていても痛みが起きたり、背中をわずかに叩いただけでも、飛び上がるほどの痛みが起こることがあります。叩打痛が特徴的な症状です。
腎盂腎炎では細菌の侵入が腎盂のみにとどまらず、血液にまで感染が広がる菌血症という状態を伴うことが多くみられます。そのため、背部痛や頻尿の症状の他、悪寒、発熱、全身倦怠感といった随伴症状がみられます。
尿が混濁し、頻回に尿意をもよおします。膀胱炎を伴っているケースもあり、その場合には血尿になることもあります。
疲れがたまって免疫力が低下している時などに発症しやすく、糖尿病既往やステロイド剤の長期使用でも免疫力が低下するため、発症しやすくなります。

通常内臓は腹膜と呼ばれる膜の中に納まっていますが、腎臓は後腹膜臓器で、内臓期の一番背中側にある臓器です。
胸椎12番〜腰椎3番の間に存在します。肝臓があるため、右側の腎臓は左腎に比べ低い位置にあります。
ソラマメ状の形状で、長さ約10cm、幅約5〜6cmで120〜130gほどの臓器です。かなり背中側に存在するため、腎盂腎炎などの場合お腹側よりも背中側に痛みの症状が起きます。

腎臓は体にたまった老廃物や余分な水分などをを体外に排泄し、血液を清浄な状態に保っています。
糸球体とボーマン嚢と呼ばれる部位でろ過を行い、尿細管で必要な成分の再吸収を行っています。
そして、不必要な成分は尿として腎門に存在する腎盂に集められ、腎盂から尿管を経由して膀胱に運ばれます。

腎盂腎炎の他、泌尿器では尿路結石でも、背中や腰に強い痛みが起こります。
【尿路結石と腰や背中の痛み】のページで、症状の特徴や原因、治療法などについて解説しています。
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問診から得られる全身症状の情報、発熱、尿の状態、背部痛の有無などから総合的に判断されます。
他、尿検査や血液検査、エコー画像検査が行われることがあります。
腎盂腎炎が疑われる場合には、以下のような検査が行われます。 受診すべき診療科目は当然泌尿器科です。
- 尿検査:細菌の存在と、血液反応
- 血液検査:白血球数値、炎症反応の検査
- 細菌培養検査:最も効果的な薬剤を選定するために、原因菌の特定が行われます。
- エコー画像エコー画像検査:腎臓の腫脹の程度を確認したり、尿の貯留の状態を調べます。結石や尿の通過障害もこの検査で確認できます。
一時的・偶発的な細菌感染による腎盂腎炎の場合には、以上のような検査となります。何度も再発を繰り返す場合には、膀胱に造影剤を入れて、尿管への逆流を検査することがあります。
症状が軽度の場合には自宅での療養となりますが、状態次第で入院が必要になります。通常、7〜14日ほどの抗生剤の服用と安静、十分な水分補給で症状は軽快します。抗生剤の服用開始から、3〜5日で解熱します。

腎盂腎炎の原因菌は多種類存在しますが、多くは大腸菌によるものです。その場合、ストレプトマイシン系の抗生剤が処方される他、、クロラムフェニコール、ナリジクス酸などの薬剤が処方されることがあります。
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