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腰痛を治すために必要なこと

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腰椎症・椎間板症を治す3つのポイント

腰椎椎間板症

つぶれた椎間板
このページでは腰椎椎間板症の症状、原因、構造、治療について説明しています。

この疾患では手術を検討する程の痛みが起こることがありますが、多くの場合には保存療法で問題のない日常生活を過ごすことが出来ます。

あなたが今ご覧になっているページは、以下の項目で構成されています。

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 立っているよりも座位の方がつらい症状

腰椎椎間板症では以下のような症状がみられます。

特徴的な症状

  • 前屈動作で痛みが増す。まれに脚に症状が広がる人もみられます。
  • 後屈動作では痛みはいくぶん緩和され、腰の狭いエリアの痛みとなる。
  • 痛みの性質は鈍い痛みである
  • 立っているよりも座位の方がつらい
  • 同一姿勢を続けるのが困難である
この疾患ではこのような症状がみられます。何故このような症状が起こるのか、問題が起こる力学的理由と椎間板の構造の項目で解説します。

以上のような症状があなたの腰の痛みに当てはまらない場合、他の疾患を疑う必要もあります。

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問題が起こる力学的理由と椎間板の構造

椎間板ヘルニアが比較的に若い世代に発症しやすい特徴があるのに対し、腰椎椎間板症は中年以上の年代に発症しやすい特徴があります。

椎間板ヘルニアとの比較

椎間板ヘルニア模式図
椎間板ヘルニア
との比較では、椎間板の一部分の亀裂から中心部のゲル状の髄核が飛び出した状態が椎間板ヘルニアです。椎間板ヘルニアでは、一般的には左右に偏って脱出します。


良好な椎間板と劣化した椎間板
これに対し、椎間板症は全体から徐々に水分が失われた状態です。クッション性は失われ、背骨を支える靭帯や筋肉に負担が掛かったり、周囲の神経を刺激し痛みを起こす事があります。腰椎の3番、4番、5番、仙骨の間の椎間板に好発します。

脊椎との関係

脊椎解剖図
人の背骨は頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙骨1個で構成されています。

人は進化の過程で二足歩行を獲得すると、背骨を生理的に湾曲させてきました。

重力による上半身の荷重を分散・吸収するために、頚椎、胸椎、腰椎は交互に湾曲し衝撃を吸収しています。

更に衝撃を吸収させる為に背骨一つ一つの間に椎間板というクッションが存在しています。

椎間板の存在が背骨の動きをスムーズにさせています。

椎間板の構造

背骨の一つ一つを椎体と言います。椎間板は椎体と椎体の間に挟まれ、線維輪と髄核で構成されています。

椎間板と接するのは、椎体の軟骨終板と呼ばれる部分です。外側にドーナツ状の線維輪を持ち、中心部に髄核があります。

この線維輪がもろく崩れ、水分が抜けて潰れてしまっている状態が椎間板症です。

線維輪

椎間板線維輪
椎間板の外層を形作る線維輪は10〜20の同心円状の層になっています。

線維輪には椎体に対し約65〜70度の角度で線維が走行しています。



線維が走る方向は一枚ごとに互い違いになっていて、圧縮、引っ張り、前後左右、捻り、どの方向から負荷がかかっても対応できる形状です。

線維輪外層は水分含有量が低くコラーゲンが豊富です。内層は糖タンパク質と水分が豊富です。

そして、前方と外側では構造的に厚く、一枚一枚の線維輪も強固に結合しているのですが、後方は最外層までの距離が短く輪層間の結合が弱く、椎間板のウィークポイントになっています。

線維輪内層には神経が走行していません。そのため亀裂が内層までに止まっていれば痛みを発症することはありません。

髄核

椎間板の模式図
髄核の主成分は線維輪内層と同様に糖タンパク質と水分で構成され、ゲル状で70〜90%が水分です。

髄核の含水率は新生児期の88〜90%をピークに、加齢に伴い徐々に低下していきます。

60代後半〜70代前半になるころには髄核の含水率は60〜65%低下します。





軟骨終盤

椎間板は栄養と水分補給を軟骨終板と周囲の組織に頼っています。
軟骨終板は年齢を重ねると石灰化しやすく、過剰な圧迫を受けると損傷しやすい組織です。
椎間板は靭帯の組織の中で早期に老化が起こってきます。その理由は、椎間板が人体最大容積の無血管領域であるためです。

驚くことに、椎間板には動脈が走行していません。動脈が走行していないため、椎間板は能動的に自分自身の栄養補給や水分補給ができません。

酸素や栄養の補給を周囲の組織に依存しています。このため、他の組織と比較して若年層から加齢による機能低下が起こってきます。

椎間板症を発症する力学的理由

椎間板には動脈が走行していないため含水率が低下し線維輪の柔軟性が失われやすい特徴があります。

これが腰椎椎間板症を発症させる基礎的な要素です。この要素に加え、動きに伴うバイオメカニクス的なリスクが加わるとこの疾患を発症し易くなります。

椎間板の線維輪は本来は強固な組織です。圧縮、引っ張り、ひねり、水平移動、どの方向への負荷にも耐えられる構造をしています。

ただし、負荷のかかり方が複合した場合にはその負荷に耐えられず、亀裂を生じることがあります。

腰椎の生体力学
例えば、圧縮または引っ張りの負荷がかかっている状態で、さらにひねりの力が加わると線維輪はその負荷に耐えられず亀裂を生じやすくなります。
それを日常の動きに置き換えると、【前屈みで物を持ち上げながら体をひねる】…という動きになります。

このような動きを日常的に繰り返すと線維輪はもろくなり、発症しやすくなります。

動きの中で起こってくる症状で前屈を繰り返すと痛みが増し、まれに脚にまで症状が及ぶ現象を末梢化現象と言います。

反対に、後ろに腰を反らせる後屈で痛みが軽くなったり、症状が腰の狭いエリアに収束する現象を中枢化現象と言います。

これらの現象は椎間板症に起こりやすい症状です。

座位との関係

なぜ、椎間板症では立っているよりも、座っているほうがつらいのか?
この疾患は立っているよりも座っている時に痛みが増す特徴があります。
腰の椎間板に針を刺し、圧力計で計測したデータというものがあります。

立位で腰の椎間板にかかる圧力を1とした場合、座位でやや前傾姿勢をとった場合の腰の椎間板にかかる圧力は1.85倍となります。

デスクワークで腰痛を起こした男性
このことが立っているよりもデスクワークで痛みが増す理由です。椎間板に負担がかかる座る姿勢や理想的な座る姿勢、腰痛と椅子との関係について腰痛と椅子で詳しく解説しています。

椎間板症は、なぜ痛いのか?

椎間板症は椎間板ヘルニアと違い、髄核は飛び出していません。にも拘らずなぜ痛むのでしょう?
椎間板が劣化していく様子
椎間板の外側を構成する線維輪に亀裂が生じ、中心部の髄核がわずかに染み出るだけで発痛物質や炎症を起こす物質が作り出されます。その結果、神経根やそれを支える組織に炎症反応がおきます。

これを研究で解明したのは福島県立医科大学です。

椎間板症の痛みは椎間板が潰れて神経根を摩擦した結果の炎症反応の他、髄核が染み出た事で発痛物質が作り出されることによる炎症反応も痛みを起こす原因になっています。

遺伝的要素

発症には遺伝的要素も絡んでいます。

生活習慣が異なる75組の一卵性双生児を5年間追跡調査した研究があります。Videman・Battie・Ripattiという方々による追跡調査です。

75組150人を5年間にわたり追跡的に腰椎のMRI撮影した結果、椎間板の変性(劣化)の進行には47〜66%が遺伝的影響の結果であると報告されています。

遺伝的リスクを持つ人が、喫煙、運動不足、肥満などの生活習慣下にあると椎間板症を発症しやすくなります。
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重要な3つの治療ポイント

この疾患の治療は多くの場合、保存療法で対処されます。長期間の保存療法でも症状の改善がみられない場合は手術となるケースもあります。

病院での対応

手術は脊椎固定術と言って、背骨と背骨を金属でつなぎ腰椎を1本の柱のような形に固定する術式です。固定してしまう事での弊害もあり、保存療法を選択する方がほとんどです。

腰部のMRI画像
確定診断は椎間板に造影剤を注入して行われる椎間板造影や、MRI / T2強調画像という画像診断で椎間板が暗く黒く写れば椎間板症と診断されます。



ただ整形外科では通常は単純X線検査で椎間板が潰れているのが確認でき、問診で特徴的な症状が確認できれば椎間板症と診断しているようです。

椎間板症の治療 / 私の視点

手術ではない保存的治療では、椎間板周囲の筋肉や靭帯などの軟部組織の機能不全を解消する事が鍵となります。

重要な3つの治療ポイント

  • 腰椎を支える事を役割とするコアマッスル
  • 腰椎横と斜め前方のインナーマッスル
  • 腰椎2番へのアプローチ

ポイント1

多裂筋解剖図
コアマッスルであり、ローカル筋でもある多裂筋(たれつきん)が重要な治療ポイントです。多裂筋は背骨を支える役割りを主な任務としています。

多裂筋や腹横筋(ふくおうきん)などのローカル筋は、体が動き出す前に収縮しその後の動きに備える特徴を持っています。例えば、腕を動かす0.03秒前、脚を動かす0.11秒前にはすでに収縮しています。




多裂筋に代表されるローカル筋が機能不全にあると、背骨が不安定な状態で動き出す事になります。

多裂筋への鍼治療の様子
この筋肉が自由に収縮・弛緩できない事が発症の根底にあります。

そのため、多裂筋を機能不全から解放する事が最重要課題となります。



多くの鍼を使い、筋内圧を確実に逃がします。
多裂筋の重要性については、多裂筋性腰痛で詳しく解説しています。

ポイント2

大腰筋解剖図
多裂筋と並び重要な治療ポイントは、腰椎を横から支える腰方形筋(ようほうけいきん)と、斜め前方から支える大腰筋(だいようきん)です。

これらの筋肉群が硬くなることでも腰椎は自由な可動性を失い、クッションである椎間板に負荷がかかることになります。

ポイント3

私が重きを置く3つめのポイントが一般的な椎間板症治療とは視点が違うところかもしれません。

腰椎2番解剖図
この疾患の治療で視点を向けるのは腰椎2番です。
発症好発部位は下位腰椎の3〜5番です。仮に治療対象の椎間板が腰椎5番に発生していても、腰椎2番は欠かせない治療ポイントです。


その理由は、下位腰椎の椎間板を神経支配しているのが腰椎2番からの神経であるためです。
腰椎2番エリアへの鍼治療の様子
また第2腰神経のレベルは自律神経の交感神経が入っていく最も下にあたり、極めて重要な部位です。

自律神経は時に痛みと密接な関係を持つことがあります。


このポイントに視点を向けられるか否かで結果に大きな差が生じます。
鍼治療を受けたことがない方は、腰痛の鍼灸のページを参考にしてみてください。鍼治療のメリットやデメリットについて解説しています。
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